プラスチックカード関連の用語集
IDカード
IDはIdentificationの略号です。本人確認のための顔写真や個人情報などが記載された、身分証明用カードの総称です。
PVCカード
ポリ塩化ビニール(polyvinyl chloride)製カードの略称です。現在最も一般的に使用されているカードです。
PETカード(PET-Gカード)
ポリエチレンテレフタレート(polyethylene terephthalate)製カードの略称です。
リサイクル可能で環境にやさしい素材のため、ペットボトルの素材として近年使用量が増えています。
交通系の乗車券、テレホンカードそしてプリペードカードにも使用されております。
また同種カードとしてPET-Gカードがあり、これはPVCの代替素材として開発されたPET-G(非結晶ポリマー)を使用し、PETの成分の一部を変性させたものです。
両面印刷
カードの表面、裏面の両方に印刷を行うことです。カードプリンタに装着されているカード反転機構により一回の印刷オペレーションでカードの両面を印刷します。
一般的には表面がカラー印刷、裏面が黒色印刷の場合が多い。
片面印刷
カードの表面または裏面の片面印刷を行うことです。手動で反転することで、両面の印刷が可能です。
ICカード
ICチップが埋め込まれたカードの総称です。ICカードの情報の読み書き方式には接触型と非接触型があり、それぞれ幾つかの方式が標準化・規格化されています。
ICチップとアンテナがカード内部に埋め込まれており、無線により通信を行う方式を非接触型と呼びます。
ICチップがカード表面に埋め込まれており、ICチップとICエンコーダが直接接触して通信を行う方式を接触型と呼びます。
埋め込まれるICチップは、記憶容量や、機能等、様々な種類が存在します。ICカードはICチップ内に多くの情報を格納する事ができ、セキュリティ性能も高いため、近年大幅に需要が拡大しています。
ICカードを使用したシステムとしては住民基本台帳カード、金融、クレジットカード、電子マネーのEdy(エディー)、成人識別カードのtaspo(タスポ)、JR東日本のSuica(スイカ)等が有名です。
非接触ICカード
無線技術を用いたICカードの総称です。電池がなくても動作するなどの特長があり、カードの内部に埋め込まれているICチップとアンテナが接続されており、ICエンコーダより微弱電波を利用した無線技術にて情報のアクセスを行います。
ICチップは外からは見えません。カードをICエンコーダにかざすだけで情報のアクセスができる、利便性の高さが大きな特長です。
接触による表面の摩耗や損傷を受けにくい構造になっています。
この方式のICカードで一般的に使われているものとしては、「Felicaカード」「MIFAREカード」等が挙げられます。
接触ICカード
カード表面にICチップの接点端子が露出しているタイプのICカードです。
ICチップへの電源供給や情報アクセスは、ICチップの金メッキされた接点端子が直接ICリーダライタの端子と接触する事によって行われます。
この方式では、双方の接点端子が直接接触して情報のアクセスが行われますので、非常にセキュリティ性が高く、金融・クレジット分野等で幅広く使用されています。
磁気カード
磁気ストライプ付きのカードです。磁性体を帯状に貼り付けた形状で製造は安価にでき、キャッシュカードやクレジットカード等で幅広く使用されています。
磁気ストライプには、情報を格納する事が出来ますので、磁気カードを使用したシステムも数多く存在します。
磁気ストライプには、複数のフォーマットが有り、代表的なフォーマットは、ISO(国際標準化機構)、JIS II(日本工業規格)が幅広く利用されています。
プレ印刷カード
IDカードの個人情報以外の共通したデザイン部分を、あらかじめ印刷したカードのことです。
一般的にはオフセット印刷などで同一画像の大量印刷に向いています。
白カード
印刷が行われていない、無地の白いカードの略称です。
カードの大きさ、厚みなどは規格化されていて使用目的で選びます。
アドヘッシブカード
カード裏面全体が粘着剤と剥離紙の構造になっているカードの総称。
ICカードなど、単価が比較的高いカードを再利用する場合に使用します。